地震のニュースを見ていて、改めて災害時の備えについて考えることがありました。

被災された方々が大変な状況に置かれているのを見ながら、自分だったらどうするだろうと考えたとき、最初に頭に浮かんだのが、

「うちにはキャラバンとポータブル電源がある」

ということでした。

PO-SIDEではNV350キャラバンを車中泊仕様にDIYしています。

寝られる場所があって、電気があって、12Vクーラーもある。

さらに460Ahのサブバッテリーと約4,096Whのポータブル電源を所有しています。

普段は車中泊やアウトドアで使うために揃えてきたものですが、改めて考えてみると、もしものときにはかなり頼れる環境なんだと気づきました。

だから今回は、特定の商品を「絶対買ったほうがいい」とおすすめする記事ではありません。

実際に大容量ポータブル電源を使ってきた経験から、

停電したときに「使える電気がゼロではない」ということに、どんな意味があるのか。

そして、自分だったらどんな備えをするのか。

そんなことを一緒に考えてみたいと思います。


そもそも防災のために買ったわけではありません

自分がポータブル電源を購入した理由は、実は防災とはまったく関係ありませんでした。

きっかけは、前の車で車中泊をしていたころに購入したポータブルクーラーを動かすためです。

当時の車には100Ahのサブバッテリーを積んでいたのですが、クーラーを長時間動かそうと思うと、

「これじゃ全然足りないな……」

となりました。

そこで、クーラーを一晩使うにはどれくらいの電気が必要なのか、自分なりに計算してみました。

当時確認したクーラーの消費電力がおよそ700W。

一晩を6時間程度と考えると、

700W × 6時間 = 約4,200Wh

「じゃあ4,000Whくらいの容量が欲しいな」

ということで選んだのが、

EcoFlow DELTA 2 Max + 専用エクストラバッテリー

でした。

DELTA 2 Maxが2,048Wh。

専用エクストラバッテリーも2,048Wh。

合わせて、

4,096Wh

です。


セール価格を見て即決しました(笑)

ポータブル電源、それも4,000Whクラスとなると、やっぱり値段は安くありません。

ところが自分が購入したとき、ちょうどかなり大きなセールをやっていました。

購入日は2025年7月15日。

DELTA 2 Maxと専用エクストラバッテリーのセットで、

176,220円

でした。

必要な容量をある程度計算して「4,000Whくらい欲しい」と考えていたところにこの価格。

これはもう、

「買うなら今だ!」

と即決しました(笑)。

※購入価格は当時のものです。現在の販売価格とは異なります。


実際に4,096Whあれば一晩クーラーを使えたのか?

実際に車中泊でポータブルクーラーを一晩動かしてみました。

結果としては、

朝になっても約20%のバッテリーが残っていました。

購入前に考えていた容量については、ほぼ予想どおり。

「4,096Whにしておいてよかった」

と思いました。

ただし、ひとつ大きな誤算もありました。

それは電源ではなく、

ポータブルクーラーそのものの冷却能力です(笑)。

電気は足りている。

でも思っていたほど車内が冷えない。

この経験もあって、現在のNV350では12Vクーラーを設置することにつながっています。

👉 合わせて読みたい:NV350キャラバン 12Vクーラー設置編(準備中)

ポータブル電源そのものについては、今でもメイン電源として使っていて、買ってよかったと思っています。


今回改めて「これって防災にも使えるんだ」と思った

DELTA 2 Maxを購入したとき、災害のことはほとんど考えていませんでした。

せいぜい、

「ちょっとした停電なら役に立つだろうな」

くらいです。

でも今回、災害のニュースを見ながら改めて自分の環境を考えてみました。

4,096Whのポータブル電源がある。

車中泊できるキャラバンがある。

キャラバンにはサブバッテリーもあり、12Vクーラーもある。

そう考えたとき、

「自分はかなり恵まれた環境にいるんだな」

と正直思いました。

一般的な家庭では、停電すれば普段当たり前に使っている電気が突然使えなくなります。

もちろん4,096Whあったところで、家中の電気をいつもどおり使えるわけではありません。

それでも、

電気が完全にゼロではない。

この違いは、かなり大きいんじゃないかと思います。


もし今、自宅が停電したら何に使う?

自分だったら、まず冷蔵庫とテレビをつなぐと思います。

テレビで情報を集めながら、できるだけ冷蔵庫の中身を守る。

ただ、停電が長引くと分かったら話は変わります。

ポータブル電源の電気は有限です。

状況によっては冷蔵庫を諦めて、

スマートフォン、照明、暑さ対策など、そのとき本当に必要なものへ電気を回す。

そんな判断をすると思います。

ここで大事なのは、

「4,096Whあれば何でもできる」ではなく、「4,096Whあるから何に使うか考える」

ということだと思っています。


4,096Whって、思っているより少ない

これは実際に大容量ポータブル電源を使っていて感じることです。

4,000Whって、思っているより少ないです。

「4,096Wh!」

と数字だけ見ると、ものすごい量の電気があるように感じます。

でも家と同じ感覚で家電を使い始めると、

「あれ?全然使えないじゃん」

となると思います。

そこで今回、家にあるテレビと扇風機を実際にDELTA 2 Maxにつないでみました。


テレビを実際につないでみた

自宅で使っているテレビをDELTA 2 Maxにつないで、普通にテレビ放送を映してみました。

実際の出力表示は、

約61W

でした。

もちろん、これはあくまで我が家のテレビの場合です。

テレビの大きさや機種、設定などによって消費電力は変わります。


扇風機も動かしてみた

続いて、家にあった扇風機もつないでみました。

今回の扇風機では、

中:約30W
強:約38W

程度でした。

弱では消費電力が小さく、DELTA側の表示では確認できませんでした。

風量 大
風量 中

ここでも重要なのは、

「扇風機なら38W」と覚えることではありません。

使っている製品によって消費電力は違います。

今回実際につないでみたのは、

「こうやって自分の家電がどれくらい電気を使うのか考えてみる」

ための一例です。


自分には何Wh必要?簡単に計算できます

ポータブル電源を選ぶとき、最初から、

「2,000Whがいい」

「4,000Wh必要」

と容量だけを見るより、

自分が停電したとき、何を使いたいのか?

から考えてみると分かりやすいと思います。

基本的な考え方は、

消費電力(W)× 使用時間(h)=必要な電力量(Wh)

です。

例えば40Wの扇風機を10時間使いたいなら、

40W × 10時間 = 400Wh

100Wのテレビを3時間見るなら、

100W × 3時間 = 300Wh

となります。

ここにスマートフォンの充電や照明など、自分が使いたいものを足していきます。

そうすると、

「自分の場合、最低どれくらいの容量が欲しいのか」

が少しずつ見えてきます。

ただし、これはあくまで簡単な目安です。

実際にはポータブル電源側の変換ロスがあり、冷蔵庫など消費電力が一定ではない家電もあります。

そのため、計算した容量をギリギリまで使えるとは考えず、余裕を持って考えておくのがいいと思います。

そして何より、ご自宅で使いたい家電の消費電力を一度確認してみてください。


真夏に長時間停電したら、自分ならキャラバンへ行く

じゃあ真夏に停電したらどうするか。

これは自分の場合、即答です(笑)。

停電が長引くなら、DELTA 2 Maxをキャラバンに積んで車中泊します。

今のNV350は車中泊できるようにDIYしてあります。

寝る場所もある。

12Vクーラーもある。

サブバッテリーもある。

そしてポータブル電源を車へ持っていくこともできます。

家の中で暑さに耐え続けるだけではなく、

状況が許せば、車へ移動するという選択肢を持てる。

これも車中泊をやっていて、気づいたことです。

もちろん、災害時は道路の状況や避難情報などを確認し、安全を最優先にする必要があります。

車を使える状況なのか。

移動して安全なのか。

そこを確認したうえでの選択肢のひとつです。


ただし……マジで重いです(笑)

ここは良いことばかり書いても仕方がないので、実際に使っている感想を。

マジで重いです。これマジです(笑)。

DELTA 2 Max本体が約23kg。

専用エクストラバッテリーが約19kg。

合わせると約42kgあります。

もちろん2台を別々に運べますが、それでも23kgと19kg。

床の上をちょっと移動するくらいならともかく、持ち上げて車に積み込むとなると結構大変です。

「ポータブル電源」という名前ですが、

4,000Whクラスになると、気軽にヒョイッと持ち運べるものではありません。

災害時に車へ持ち出すことまで考えるなら、容量だけでなく、

重量や置き場所、どうやって運ぶか

まで考えておいたほうがいいと思います。


電気があると「次に何を備えるか」まで考えられる

今回、自分が一番考えたのはここかもしれません。

ポータブル電源がある。

じゃあ、次に何ができる?

キャラバンなら電気を使ってご飯を炊ける。

だったら、お米と水を避難用に用意しておこう。

電気ケトルもある。

だったら、カップ麺やインスタント食品も用意しておこう。

スマートフォンを充電できるなら、連絡や情報収集にも使える。

そうやって考えていくと、

電気を備えることから、次の備えが見えてきます。

ポータブル電源だけ持っていれば災害に対応できるわけではありません。

水も必要。

食料も必要。

場合によっては簡易トイレなど、ほかにも必要なものはたくさんあります。

でも、

「電気が使えるなら、これも準備しておこう」

と次の一手を考えられる。

自分にとってポータブル電源は、そんな防災を考える入口にもなりました。


防災用品として倉庫に眠らせなくてもいいと思う

「防災のためだけに高いポータブル電源を買うのはちょっと……」

そう思う人もいると思います。

自分だって、もともとは防災のために買ったわけではありません。

だったら、

趣味をひとつ増やして、キャンプや車中泊をやってみるのもありじゃないでしょうか。

今のキャンプは、何も全部不便にする必要はありません。

ポータブル電源を持っていって、最新の家電を使いながらキャンプするのだって全然ありだと思います。

家ではない場所で一晩過ごしてみる。

限られた電気を使う。

水を用意する。

食事を作る。

そういう経験を遊びながら経験しておけば、普段の生活では気づかなかったことにも気づけるかもしれません。

そして何も起きなければ、

普通にキャンプや車中泊を楽しめばいい。

それでいいと思っています。


今購入するなら現行モデルもあります

PO-SIDEで使用しているDELTA 2 Maxは、現在では旧世代のモデルになっています。

現在は同じ2,048Whクラスに、DELTA 3 Maxシリーズなどの新しいモデルがあります。

ただ、この記事では、

「このモデルを買ってください」

とは言いません。

必要な容量は人によって違うからです。

スマートフォンと照明くらい使えればいい人と、冷蔵庫や調理家電まで使いたい人。

さらに自分のように車中泊でも使いたい人では、必要な容量はまったく違います。

まずは、

「自分は何を、何時間使いたいのか」

を考えてから選んでみてください。

ポータブル電源はセールや販売店によって価格が変わることもあるので、購入を検討する場合は各販売先の最新価格を比較してみるのがおすすめです。

念のために、リンクを貼っておきますので参考にしてください。


最後に|自分にとっては「お守り」のような存在

今回、災害のニュースを見たことがきっかけで、改めて自分の備えについて考えてみました。

もともとは車中泊でポータブルクーラーを動かすために買ったポータブル電源です。

防災目的なんて、ほとんど考えていませんでした。

でも今は、

持っていてよかったと思っています。

何も起きなければ、それが一番です。

その間は車中泊やアウトドアで使えばいい。

でも、もし停電したときには、

「電気がない。どうしよう」ではなく、「この電気を何に使おう」と考えられる。

その違いだけでも、自分にとっては大きいと思います。

そして今回この記事を書いたのも、

自分が経験してきたことが、少しでも誰かの役に立てばいいな

と思ったからです。

この記事を読んだからポータブル電源を買ってほしい、ということではありません。

一度だけでも、

「もし今日停電したら、自分の家ではどうする?」

と考えてもらえたら、それだけでもこの記事を書いた意味があると思っています。

水を少し多めに用意する。

お米を備えておく。

スマートフォンを充電しておく。

小さなポータブル電源を用意する。

人によって答えは違っていいと思います。

自分にとってDELTA 2 Maxは、普段は車中泊を楽しむための電源。

そして、もしものときには、

「備えておいてよかった」と思える、お守りのような存在です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が、もしものときの備えを一度考えてみるきっかけになればうれしいです。